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あまり好きなことは誰にも話さない性分である。 私はもうこの店に通って何年になるだろうか。 もっとも頻繁ではなく、たまにだが。 東京や大阪の飲食店は過当競争だ。 おいしいなと思う店でも半年も経つともうそこにない場合もある。 フレンチにイタリアン、ときにはスペインにメキシコ。 大都会で生き残っていく料理店には相当の腕と資金的裏付が必要だ。 他方、地方ではどうだろう? 地元料理は優れた店も多いのは首肯できる。 しかし、フレンチやイタリアンで都会と同じジャンルの料理を食べさせてくれる店はあるのか? あることはある。 地元の名士たちが集う有名店だってあることはある。 しかし、私がこの店のシェフは都会に出てもまず成功するだろうと思う店がある。 もう8年位前だろうか。 たまたま人の紹介で訪れた。 おいしいんだな、これが。 多国籍料理というのがもっとも適しているかもしれない。 毒々しいまでの味付けは、銀塩フィルムのベルビアを思いだす。 肉料理、魚料理、野菜サラダ、ピザ、パスタなどすべてにおいてすばらしい工夫がみられる。 狭い店だ。 ただ私の好きなジャズが低く流れる。 無愛想なシェフ。 ほとんど無口だ。 料理人というのは腕が立つ人ほどこうなんだろうと思う。 我々の世界だってそうだもの。 職員たちや友人たちとときどきやってくる。 今夜もやってきた。 いつも違うメニュー。 旬の食材を考えているんだろう。 この店のブログを発見した。 http://fujiryo.ikora.tv/c490.html 好きなものは独り占めしたい性分だが、この店だけは別格だ。 和歌山にきたら是非立ち寄ってみてほしい。 |
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