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久しぶりにここにやってきた。 紅葉が美しい時期に訪れることが多かったが、冬場しかも雪の高野は初めてだ。 下界は春模様というのに、ここ高野はまだ冬なのだ。 高野山山上はそのほとんどが金剛峰寺の所有地。 従って、市街地はたいてい借地の家や店舗で埋まっている。 こうした借地の地代や一時金などを調査するのもおもしろいだろうな。 高野でもここ奥の院は弘法大師が眠る場所として名高い。 いつ来ても霊験新たかな気分になる。 奥の院には多くの戦国武将が眠る。 これは豊臣秀吉公墓。 ほんとに秀吉の遺体が眠っているかどうかは知らない。 遺髪か分骨くらいかなとも思うが、墓はなかなかどうして立派だ。 太閤人気は衰えないらしく、賽銭箱もないのにさい銭が多く置かれてあった。 これは結城秀康の墓。 徳川家康の次男だ。 勇将で知られる。 墓というより、もう本堂のような墓だ。 ここから先は写真撮影禁止の神聖な場所。 向こうに見える建物のさらに向こうに弘法大師が眠るという大師廟がある。 空海は座して眠るというが、その真偽は定かではない。 ただ、今も欠かさず寺の坊主たちが朝食を運ぶという。 空海は座して眠っているという説もあれば、荼毘に附されたという説もある。 いずれにせよ偉大な弘法大師の魂はここに宿っていることだけは間違いない。 私はここが好きだ。 何か祈りを捧げたいときここにやってくる。 また、ここには貧女の一灯といって聖武天皇の頃から灯が燈っている蝋燭がある。 時代を超え、空間を超え、次元を超え、空海がそこにいる。 そんな不思議な気分になる聖地である。 |
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