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あの製鉄所にはぺんぺん草を生やしてやる、と言ったのは昔の日銀総裁。 本当に失われた10年間、工業地にはぺんぺん草が生えていた。 全国各地にできた工業団地。 空地が多く、跡地利用をしようにも何の対策もうてない状況。 ところがここ数年、あれよあれよという間に工業地の需要はうなぎ上り。 九州など工業団地は満杯状態だとか。 自動車のアジア向け輸出を睨んで次々に九州に工場が進出。 関西でも、シャープが堺に、パナソニックが尼崎と姫路に。 尼崎に行ってきた。 高速IC真下に展開するパナソニックの工場群。 周囲には関連会社がたむろする。 兵庫県が区画整理して分譲した近くの工業地も売却先はほぼもう決まり。 パナソニックの進出で打ち止めかと思われた工場進出が、依然として続いている。 地方の工業団地の4倍から5倍する都心部の工業地の地価。 それでも進出してくる企業経営者の動機はいったい何なんだろう? 阪神タイガースが今年は優勢のようだが、あのタイガースファンの熱狂的な行動と似たような動機をそこにみることができる。 産業の空洞化といわれ、日本よりもアジアで工場を作った方が安価に作れた時代。 今やそれも過去の話なのか。 私は工業地の利便性は高速道路ICがいかに近いかだと思っている。 いつだったか石川県に行ったときのこと。 市街地にあった工場が、急遽郊外の高速ICへ移転していた。 市街地にあると、市街地を通らなければならない。 渋滞もある、煩わしい。 IC付近の方がいいのだ。 堺や尼崎、姫路に大工場が進出したのは自治体による補助金が大きな理由だという。 都会でなおかつ臨海部ならば高速ICも近いのだろう。 おまけに補助金ももらえるとあらば、喜んで進出してくるのだろう。 しかし、世の中暗雲立ち込めている。 先行きは極めて不透明。 5倍はある都市と地方の工業地の価格差。 経済学では価格が下がれば、需要は増える。 しかし、今の工業地の需給は、価格が高いほど需要が増えているのか? 工業地も嗜好品の一種になったんだろうか。 景況とは逆行するような最近の工業地の動向。 目が離せないのである。 |
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